強迫性障害
強迫性障害の特徴
性別に関係無く発症し、その割合は国籍に関係無く全人口の2%前後と推測されている。20歳前後の青年期に発症する場合が多いといわれるが、幼少期、壮年期に発症する場合もあるため、青年期特有の疾病とは言い切れない。
この病気の興味深い点として、社会が戦争などの混乱状態にある場合、強迫性障害の患者は減少する。また、修道院や軍隊など、規律に基づいた生活を行う場所でも同様の特徴が見られるという調査がある。これは社会不安や規則や危機的状況が、患者の強迫症状に対応する時間を削り、結果それに振り回されなくなるうちに正常な機能を回復するためと推測されている。治療法の一つである行動療法(後述)はこの推測に基づくものである。
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強迫性障害の原因
強迫性障害は脳の機能障害や心の働きなど、複数の要因が関連して起きる精神障害のひとつであると考えられている。しかし、完全な原因はわかっていない。
過去には完全に心の働きのみが原因となって起きる(これを心因性という)神経症の一種に分類されてきたが、近年、患者の脳を観察すると、セロトニンなど脳内の神経伝達物質のバランスに異常が見られることがわかった。このため、強迫性障害は脳内部の化学的な働きの不具合によるものと、心理的な要因および体質などが、それぞれに関係して発症するのではないかと考えられるようになった。
また、この病気の患者の共通点として、元来几帳面であったり、融通が効かずに真面目な性格傾向が挙げられる事が多い。これらの性格と病気の関係はよくわかっておらず、先天的なものか、出生後の生育環境による影響であるかも分かっていない。しかし、強迫性障害はいわゆる遺伝病ではない。
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強迫性障害の治療
強迫性障害の治療には精神療法と薬物療法が用いられる。薬物を用いる場合、セロトニン系に作用する抗鬱剤や、不安や焦燥感を抑えるために抗不安薬などが用いられる。 また、認知療法、行動療法、認知行動療法の効果が報告されている。その他には治療者との対話を治療に応用したカウンセリングや、日本発祥の治療として森田療法や内観療法などがある。 研究段階の治療としては、脳に対して微量の電気的刺激を加えるものがあるが、日本では実施されておらず、効果についてもまだよくわかっていない。
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