強迫性障害
強迫性障害
強迫性障害とは、自分でもおかしいと感じているのに、同じ行動や思考を何度も何度も繰り返ししまい、通常の日常生活が送れなくなってしまったり、人間関係が結べなくなってしまうことを言います。
強迫観念と強迫行動
強迫性障害には、特定の考えが頭に浮かんできて離れない強迫観念と同じ事を繰り返し行う強迫行動の2つの症状があり、ほとんどの場合に両者が見られます。また、強迫性障害はその症状により以下のように大きく4つに大別されます。
1.汚いものに対する恐怖と洗浄強迫
誰が触ったか分からないものに触った後に、何時間も手を洗い続けるといったこと
2.不完全なことに対する不安と確認強迫
鍵を閉め忘れたか不安になり、何度も確認のために家にもどるといったこと
3.正確さ・対象性・物の配置・順序へのこだわりや儀式強迫
本棚の中の本の高さが揃っていないと気がすまない、寝る前には必ず一定の順序である特定のことをしなくてはならないといったこと
4.特にきっかけや対象がなくても起こるその他の強迫観念
いつも同じ道を通る、歯を磨く回数が正確に決まっているといったこと
これらの症状の軽度のものならみなさんも経験があることと思います。鍵を閉め忘れたのではないかと心配して家に戻ったり、本は右から大きい順に並べるということはあると思いますが、たいていは一度確認すれば不安は解消し、多少本の高さが合っていなくてもそれほどは気になりません。しかし、強迫性障害となると何度確認しても不安が持続し、本の高さを揃えるために多くの時間を浪費してしまいます。このように、強迫観念や強迫行動などにより生活の大部分の時間を費やしてしまうと、通常の生活や人間関係に困難が生じてきます。深刻な状態になると4時間もお風呂で体を洗い続けるといったこともあります。
強迫性障害への対処
強迫性障害はストレスとなるある出来事がきっかけとなって発症することが多いようですが、それも通常はそれほど気に留めるものではないことが多くあります。また、強迫性障害の方は、自分が考えていることや行っていることが非合理的で、意味の無いことだということを十分に自覚しています。しかし、それをやらずにはいられないのです。行動を取り続けることによって多少の安心感を得ているのです。周囲の人たちは「そんな意味の無いことやめなさい」と注意をしたりしないようにしましょう。本人は意味が無いことを一番よく分かっていて、だからこそ苦しんでいるのです。
日常生活に支障をきたすほどに深刻な場合には精神科医などの専門家に相談した方が良いでしょう。強迫性障害にはセロトニンという脳内物質の分泌異常が関係しているとされています。強迫性障害の治療は、セロトニンの分泌を正常にする薬の服用と心理療法の併用によって強迫行動などを日常生活が送れるレベルにしていくことになります。また、何でも完璧にこなそうとするのではなく、気持ちにゆとりを持ってストレスをためないようにすることも大切です。
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